ボランティア【 スマイルプロジェクト 】
アルコバレーノ代表の私は、在宅訪問理美容の普及活動をはじめ、「共通価値の創造と循環」というテーマで事業活動地域での地域貢献や、社会的課題を解決するプロダクトの開発に力を入れています。 「 スマイルプロジェクト 」は、理美容室で一般的にゴミとして捨てられていたものを誰かのために役立てるアップサイクル活動です。 30㎝以上の毛髪を寄付していただく「 ヘアドネーション 」を2015年度より募集し、日本かつら協会の協力を得て「 ケアウィッグ プロジェクト」として、子ども医療用ウイッグにアップサイクルされ、髪の毛にトラブルを抱える子どもたちにプレゼントさせていただいております。 また、20~30㎝の短い毛髪・髢(かもじ)は、2016年度より漆刷毛職人、内海さんとコラボレーションし 「 漆刷毛ヘアドネーションプロジェクト 」として、日本伝統工芸である、漆刷毛(うるしはけ)の資材としてアップサイクルされ、Made in Japan の漆刷毛製作をサポートしています。 現在、スマイルプロジェクトの活動費用は、理美容室で破棄されるアルミチューブを回収・リサイクルし、業務用ゴミを削減する「カラーチューブリサイクル」活動、皆さまからの募金及び、神奈川県川崎市で開催している「チャリティーカット イベント」からの拠出によって賄われています。 もちろん、アルコバレーノでヘアドネーションされたお客さまにつきましては、スマイルプロジェクトで製作していますケアウィッグにヘアドネーションはアップサイクルさせていただいております。
チャリティーグループ / Ribinet
Ribinetは福祉を志す理美容師仲間と、身体や髪のトラブルを抱える方々を支援するため、在宅訪問理美容や医療用ウィッグなどの知識とスキルを向上させ、福祉理美容師の裾野を広げる普及活動を行っています。 また、従来のサロンで廃棄されていた髪の毛やカラーチューブなどのリサイクル活動(3R活動)を実施し、ヘアドネーションから小児用医療用ウィッグや漆刷毛へのアップサイクルを行い、福祉理美容と新たな価値のあるモノづくりの提案を行う任意団体としてスタートしました。
ケアウィッグ( 子ども用医療用ウィッグ )
「ヘアドネーション」という活動を通じて、脱毛疾患やトリコチロマニア、小児がんなど、髪のトラブルを抱える子どもたちを支援しています。 皆さまからのヘアドネーションやチャリティーイベント収益を活用し、医療用ウィッグの製作やアピアランスケアを提供することで、デリケートな年齢の子どもたちの人権を守り、夢や希望をサポートしています。 ヘアドネーションによって提供される毛髪資材は、毛質に関係なく、30cm以上(12インチ・30.48cm)のものが必要です。この毛髪資材を使用し、子どもたちが希望するウィッグをフルオーダーで製作することができます。1つのウィッグを製作するためには、5000gの毛髪資材が必要となります。
ヘアドネーション【 髪の毛の寄付について 】
今ではSDGs(Sustainable Development Goals)が、2015年から2030年までの15年間の持続可能な開発のための行動指針として位置づけられていますが、スマイルプロジェクトではSDGs発足よりも少し前、理美容師ができる社会貢献活動をテーマに、現在と同じサロンワークの傍ら活動をはじめました。 ヘアドネーションは大阪のNPO JHDACさんへの個人的な協力から始まり、ウィッグを必要とされる子どもがたくさんいることを知り、それでは関東近郊のトラブルを抱えるお子さんへ支援ができればと、仕事でのお付き合いや伝手を使って独自にウィッグの製作をはじめました。 今まで脱毛などの髪の毛のトラブルについては、ウィッグメーカーさんがCSR( Corporate Social Responsibility )として、企業が経済的な利益追求だけでなく、社会や環境への貢献も考慮するべきであるという考え方に基づいて長い間行われていらっしゃいますが、私たち理美容師はトレンドの発信は得意分野ではありますが、業界的には情報発信も含め、社会貢献とは縁が遠い現状がありました。 現在は、公的にも業界的にも「ヘアドネーション」という単語も日常的になりつつあり、情報として拡散されればされるほど、日常的になればなるほど、日常として髪の毛を扱っている私たち理美容師も、いいこととして捉えられたり、悪く捉えられたり情報にも振り回されますが、結果として自分たち理美容師の行動が少しでも社会のためになり、お金という意味での利益にはつながりませんが、AIには代われない「ありがとう」という言葉などから伝わる心理的な満足感や幸福感など、心の利益として還元いただくことに、重きをおいてを活動しております。 「ヘアドネーション」という言葉が広まる前までは、表現はあまりよくありませんが、髪の毛を切るタイミングを失っていた方が「髪の毛を切るきっかけになった」という声が多かったのですが、「ヘアドネーション」という言葉が日常になってきた昨今は、支援する側の方も「ヘアドネーション」するために髪の毛を伸ばされてカットされるケースが増え、髪の毛を長く伸ばすという事は日常的にも、髪の毛を洗ったり、乾かしたり、時間も多く費やしますし、伸びてくるまでに当然長さはバラバラになりますから、ご寄付いただく30㎝の髪の毛でもすべてが30㎝を超えるわけでもなく、ドネーションできるタイミングでは毛束の10%が30㎝を超えていて、残りの90%が30㎝に満たないこともありますし、もともとボブスタイルから伸ばし始めた髪の毛も、2年後には後頭部のパートは30㎝を超えていても、サイドの髪の毛は30㎝に満たないなど、ドネーションを行うにも様々なケースが出てきました。
様々なケースで「ヘアドネーション」をお受けする中、なるべく支援者さまのお気持ちを汲めるようにできないかと考える中、30㎝に満たない髪の毛でも何かに流用できないかと髪の毛を保存していたのですが、巧妙な折衷のタイミングで、漆刷毛を製作されている職人の内海さんからご連絡をいただき、30㎝に満たない髪の毛は、日本の伝統工芸を支える 漆刷毛 ( うるしばけ )の資材に提供し、コラボレーションすることになりました。
漆刷毛で使用する資材になる髪の毛も、現在は中国からの輸入に頼っており、元来日本で全て製作されていたものが原材料の高騰から原料も輸入品となりました。 そのため、資材の加工方法など古来から伝承だれるべき髪の毛の加工方法もしっかり確定されておらず、「ヘアドネーション」いただいた髪の毛を資材として加工することも手探りからスタートし、その刷毛の資材として使用される髪の毛も、文化財研究をされている方々・職人さん(塗師さん)のご協力で、刷毛製作に向いている直毛で張りのある髪の毛が好まれるといいうことが解ってきました。
さらに漆刷毛資材としてできかねる「ヘアドネーション」については、中国の縫製工場を通して、縫製工場に出入りする髪の毛を専門に加工する「髪の毛屋さん」をご紹介いただき、検査・買取をしていただき、拠出金にて「ヘアドネーション」の輸送料に充当したり、抗がん剤治療などでウィッグを必要とされている方への支援ができるようにコロナ終息後から、空き時間でカメさんモードですがアクションしています。
人権的表現としてはよくない表現事なのですが、クセの少ないストレートの髪の毛を持つ人種やエリアは限られています、北東アジアがメインになりますが、昨今はアジアも経済発展し、ファッション性の高いヘアスタイルやカラーリングなどが流行っています。 一方では何もしていない無垢の髪の毛「素髪」は減少していて、美容師になって30年以上になりますが、ディケイド( Decade )10年単位でに比較しても、資材として提供されている髪の毛は年々変化していて、太くて・硬くて・真直ぐな髪の毛は少なくなり、原料・商品としての値段も10倍以上になりました。 もちろん原料の変化に伴い、ウィッグメーカーさんも人毛の取り扱いは減少し、ファイバー製品にスイッチされておりますが、日常髪の毛を扱う職業として、今後も人毛需要があれば、できるだけ応えられるように、必要な方の日常に寄り添うことができ、少しでもサポートできればと考えております。 未来では、医療の進歩とともに髪の毛にトラブルを抱える方がなくなり、皆さんがストレスなく美容室に通えることができ、ファンションやトレンドを取り込んだパーマやカラーができる日常になれるよう願っています。
漆刷毛ヘアドネーション
伝統的な漆刷毛は、髪の毛を主原料として入念な手作業で製作されます。 漆刷毛の毛髪は、20㎝~30㎝の長さを使用するため、ウイッグ用にヘアドネーションいただいた方の髪の長さが短くても、毛質が良ければ使用することができます。漆を塗るためには粘度のある漆が必要であり、健康で丈夫な髪が適しています。ヘアカラーや脱色での傷みのない真っ直ぐでコシのある髪が特に適しています。また、適切な保管状態であれば、数十年経っていても使用することが可能です。 しかし、漆刷毛の製作に使われる髪の毛や道具の素材の生産は危機的な状況にあります。現在、日本で漆刷毛の製作に関わっている職人はわずか2人です。 私たちは、職人として日本の伝統文化の維持と継続に少しでも協力したいと考えています。また、漆刷毛のヘアドネーションを通じて、多くの方々に漆芸道具の魅力を知っていただければと思っています。
カラーチューブリサイクル
全国の理美容室や家庭で使用されるヘアカラーチューブは年間約2億4000万個生産され、使用済みチューブの総重量は2400トンに達します。この環境問題に対処するため、理美容師たちはリサイクルや再利用の取り組みを進めています。 熊本震災後に始まったリサイクル活動は、2018年に年間13トンの回収量を達成しましたが、ゴミの扱いと残液処理に課題があり、現在はアルミニウム二次合金工場と協力し、年間120トンのリサイクルを目指しています。 今後もカラーチューブのリサイクルを進め、業界全体で環境問題に取り組むことが求められます。
ご寄付のお願い
2015年活動開始以来、スマイルプロジェクト+ヘアドネーションは個人的なボランティアのため、公的な資金は受けておらず、活動費用は、理美容室で破棄されるアルミチューブを回収・リサイクルし、業務用ゴミを削減する「カラーチューブリサイクル」活動、神奈川県川崎市で開催している「チャリティーカット イベント」からの拠出、サロンワークからの資金調達と、皆さまの御芳志に支えられています。
今後も需要があれば、できるだけ応えられるように、必要な方の日常に寄り添うことができ、少しでもサポートできればと考えております。 医療の進歩とともに髪の毛にトラブルを抱える方がなくなり、皆さんがストレスなく美容室に通えることができ、ファンションやトレンドを取り込んだパーマやカラーができる未来へつなげていくため、みなさまのお力添えをお願いいたします。
現金での募金を銀行に預けるにも手数料がかかる時代になりました。 スマイルプロジェクトでは皆さまから切手での募金のほか、オンラインでの募金をお願いしております。 よろしくお願いいたします。
上部のSyncableの画像をクリックいただきますとオンライン寄付フォーム(外部リンク)につながります。